うふふ通信
2022.06.10
みんなの田んぼ -令和4年 芒種の候-
今回は、6月10日までの米作りの様子をお届けします。
4月に蔵人たちで蒔いた種が、
すくすくと育ち、
立派な苗になりました。
5月中旬に開墾した田んぼで田植えをして、
田植機では植えられない部分を手で補植しました。
ちゃんと根を張り、恵みの雨を受けて元気に成長しています。
梅雨入りとなって、一雨ごとに稲がどんどん大きくなっていきます。
梅雨の晴れ間、さわやかな風が山間の棚田を吹き抜けました。
機械を使うと田植えは、あっという間に終わります。
機械を使わない時代は、人が集まって助け合いながら手植えをして、田植えが終わったら「さなぶり」という祝宴を開いたそうです。
「サ」は、山の神様のことで、田植えの始まりのころは「山から神様が降りてくる」といわれていることから「さおり」。
田植えが終わると神様が山にのぼって帰ることから「さのぼり」。それが訛って「さなぶり」といいます。
田植えは、地域や自然、神様との一体感が生まれる楽しい一大イベントだったのでしょう。
※芒種(ぼうしゅ)とは、米などの穀物の種をまく時期という意味で、6月6日~6月20日ごろのことです。