うふふ通信
2022.09.12
みんなの田んぼ -令和4年 白露の候-
寺田本家の自家田では収穫の秋が訪れました。
今回は9月8日までの田んぼの様子をお知らせします。
以前みんなで草取りをしていたところ、ミズカマキリを見つけました。
ミズカマキリは農薬に弱く、長崎や福岡県では絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されているそうです。
寺田本家では、長年耕作放棄されてきた谷津田を2年かけて開墾してきました。
雨水と地下水を活かして自然栽培した、この棚田のお米を使って、今年はお酒を造ることができます。
まだ、どのようなお酒になるかはわかりませんが、蔵に棲みつく微生物の織りなす発酵の末に、
棚田の風景や、ここに生きるサワガニやホタル、オニヤンマ、渡り鳥のサシバ、ミズカマキリ、
目には見えない土中の微生物といった、生命の輝きが少しでも映し出されるようなものになれば、
私たちがお米を作って、自然酒を造ってきた意味があるような気がいたします。
稲刈りが終わると冬の酒造りが少しずつ本格化してまいります。
※白露(はくろ)とは、夜に気温が下がることで草葉に露があらわれる、9月8日~9月22日ごろのことをいいます。