うふふ通信
2021.09.30
みんなの田んぼ -令和3年 秋分の候-
二十四節季では秋分となり、日の長さが短くなってきました。
寺田本家のある神崎町(こうざきまち)では稲刈りが終盤になっています。
今回は9月30日までの田んぼの様子をご紹介します。
7月末ごろ出穂がはじまり、茎から穂が顔を出しました。
田植えをしてから毎日のように成長する様子を見てきたので、子どもが生まれたような喜びです。
稲は出穂後すぐに白い花を咲かせます。開花時間は午前中の約2時間と短いです。
稲穂のいい匂いに惹かれるのか、どこからともなくイナゴやカメムシがやってきます。
カメムシがエキスを吸ったお米は茶色や黒色になりますが、無農薬の証でもあります。
8月末、陽の光をたくさん浴びてぐんぐん成長していきます。
9月初旬、穂がすこしずつ垂れてきました。
すくすくと育った稲ですが、幾たびもの嵐で亀の尾が倒伏してしまいました。
風雨で倒伏した亀の尾。収量などが心配ですが、収穫期にコンバインで引き起こして刈り取ります。
9月末になると、稲が垂れて稲刈りの季節になりました。
品種によって稲刈りの時期は違い、寺田本家で育てている千葉錦や亀の尾は9月末には刈り取りが終わりました。
あとは中生神力(なかてしんりき)を残すばかりです。
春に種籾から苗を育て、蔵人たちが田植えをしました。
夏の太陽を浴びて、秋には立派な稲に成長しました。
今年も収穫の季節を迎えることができ、豊かな恵みを与えてくれた自然へ感謝するとともに、
皆さまと収穫の歓びを分かち合えれば幸いです。
~嬉しき・楽しき・有難き~
※秋分は、昼と夜の長さが同じになる日のこと。9月22日〜10月7日ごろのことです。